増刊 かわらや日記

巫夏希の日常

「ゾンビパウダーと不幸な少年」&「あやかし屋敷の死体人間」

ゾンビ小説アンソロ『ありえない歴史参考書 日本史世界史Z』収録

頒布日:2016年5月1日 文學フリマ(頒布済み) 価格:1500円

 

<ゾンピパウダーと不幸な少年>

「最低だ! 最低だ、最低だ、最低だ!」
 俺は町を走っていた。
 東京はきらびやかな街並みだった。高層ビル、深夜バス、タクシー。
 けれど、そんなことなんてまったく気に留めなかった。

<あやかし屋敷の死体人間>

 死体人間――といういかにも珍妙な単語を聞いて、十兵衛という侍はその男に耳を傾けていた。それが嘘である可能性だって、充分考えられたわけだが、それでも彼にとっては酒のつまみとなる話があればなんだってよかった。
「死体人間ってのは、労働力の代わりになるだろうよ。そんなことを言っている西洋かぶれの学者だっているくらいだ」
「しかし、そんなことが可能なのか? その……『死体人間』というのは」

先ず、謝罪させてください。

完全に頒布イベントを勘違い(コミティアだと思ってました…)したため、頒布後の告知となってしまいました。大変申し訳ございません。

さて、日本史Z&世界史Zなのですが、諸事情につき1冊になりました。どちらにも参加いたしましたので、短編は2つ掲載されてます。

日本史Zには「二刀流の提灯男」(2014.5)以来のシリーズ新作となる「あやかし屋敷の死体人間」を、世界史Zには「ゾンピパウダーと不幸な少年」を寄稿しています。それぞれ毛色の違う作品です。ぜひお楽しみください!