「アメノトリフネ殺神事件」
日本の神様アンソロジー 「神集いせよ、あめつちのかみ第二篇」収録
頒布日:2015年12月31日 東ヨー14b 価格:2000円予定
誰の死体か、など今更訊ねる必要もない。
「……アメノトリフネ……」
そこには、アメノトリフネの死体が壁に磔とされていた。
冬コミ頒布予定、「日本の神様アンソロ2」に寄稿した短編になります。
冠天堂に呼び出されたスサノオは、ヤタガラスから『国譲り』の三柱であるタケミカヅチ、フツヌシ、アメノトリフネの仲立ちをしてほしいと頼まれる。はじめは嫌がっていたが、アメノトリフネが監禁されているという事実を聞いて、監禁されている場所――とある廃村へと向かう。その廃村の神社で双子の巫女姉妹三途川伊織・香織と出会ったスサノオたちはアメノトリフネを監禁しているフツヌシに交渉へと向かう。しかしながらあっという間に門前払いされてしまった彼らは仕方なくその日は神社で寝泊まりすることになるのだが――その次の日、アメノトリフネは密室となっていた神社の内部で見るも無残な姿で殺されていたのだった。
「スサノオの旅(2013/12頒布、日本の神様アンソロ収録)」と同じ世界観になりますが、前作の内容を把握していなくても単独でお楽しみいただけます。